きさまら はんらんぐんだな !

社会からドロップアウトした無気力女子ゲーマーのブログです

カラヴァッジョを知っているか

コントラストが強いバロック絵画が大好きでした。

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カラヴァッジョ - キリストの捕縛

 カラヴァッジョ展が札幌・名古屋・大阪にて開催されています。

m-caravaggio.jp

はてブロ的にはカラヴァッジオだとキーワードに飛べるかな?

大学が美術系ということもあり(そもそも美術が好きだった)、幸運なことに西洋美術を学ぶ機会がありました。当然カラヴァッジョについても学んだはず。しかし。

「おきのどくですが からゔぁっじょのきおく は きえてしまいました。」

悲しきかな人間は忘れる動物。もう99%忘れてしまいました。残り1%でなんとか代表作のイメージは覚えています。ぎりぎり。あの…あれだよね、うん、コントラスト強い絵画。確か好きだった。観に行きたいなあ、カラヴァッジョ展。

などと思いつつ、かれこれもう10月半ば。札幌での開催がもう終わりに差し掛かってきたので明日観に行こうと決心しました。

しかしカラヴァッジョの絵を知っていても、カラヴァッジョ自身については知識が無い状態。絵を観るだけでも十分楽しめるとは思いますが、作者自身のことも知った上で絵を見た方が絶対楽しい、そうに違いありません。せっかくなのでざっくりと、生涯と作風についてを軽く予習をしたいと思います。予習大好き光の戦士!

※カラヴァッジョについて詳しく知りたい方はブラウザバックしてご自身で調べられることを強くお勧め致します。この記事はあくまで自身の予習のために記録として書きます。

 

カラヴァッジョの生涯

 ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョは1571年にイタリア・ミラノに生まれ、ミラノにて画家の修行を積む。1592年半ばに喧嘩が原因で無一文の状態でローマに逃げ込み、ジュゼッペ・チェーザリの元で助手を務めていた。画家として認められるまでのカラヴァッジョは非常に窮困しており、自身をモデルとして絵を描く。「病めるバッカス「果物籠を持つ少年」などは自画像ではないかと言われている。2年後の1594年に工房から解雇され、独立した画家として生計を立てることを決意。同年に描いた「トランプ詐欺師」が有名な鑑定家に認められたのをきっかけに多数の美術愛好家に制作を依頼されるようになった。

画家としての名声が高まる一方で、カラヴァッジョはその激しい性格からか数多くの暴力事件を起こし、何度も逮捕されることとなる。1606年には血統の末に相手を殺害し、死刑を宣告された。しかしカラヴァッジョはローマから逃亡、ナポリマルタ島と各地を放浪した。マルタ滞在時にはマルタ騎士団の騎士として絵を描いていたが、ここでも喧嘩沙汰を起こし、逮捕・投獄されている。1608年11月には騎士団から除名されたものの脱獄し、シチリアへと逃れた。

シチリアへと逃れた先でもカラヴァッジョは行く先々で、画家としての名声を得ては事件を起こし逃亡を繰り返す。ローマの有力者たちのおかげで1610年に恩赦を受けるためにローマへ向かうが、その途中に熱病により死去したとされる。

 

長いですね、自分だったら迷わずブラウザバックするレベル。ちょっと要約してみます。

 カラヴァッジョは非常に気性が荒く、画家として名声を得る一方で度々暴力事件を起こし、イタリア各地を転々としていた…ざっくり言いすぎたかな。 カラヴァッジョの気性の荒さは有名なので、ご存知の人も多いかと思います。無許可で他人の絵画を引き裂いたり、地元の画家を嘲笑していたという話も存在します。また、独立する前は貧しかったものの、独立後は絵画の制作依頼不足やパトロン欠如に陥ることはなかったようです。

 

カラヴァッジョの作風について

 さてカラヴァッジョの絵画ですが、コントラストの高さ写実的描写力が高いのが特徴的です。

 暗い背景から人物が立体的に浮かび上がる表現が非常に魅力的です。キアロスクーロと呼ばれる手法です。キアロスクーロ自体はレオナルド・ダ・ヴィンチが生み出したものですが、カラヴァッジョが見事にこの表現技法を使い、影(oscro)をキアロスクーロ(chiaroscuro)へと昇華しました。…何を言っているのかもう自分でもわかりません。インターネッツの受け売りです。多分カラヴァッジョがキアロスクーロを絵画技法として確立したということでしょう。ちなみにキアロスクーロの明暗対比をより強くするとテネブリズムとなります。カラヴァッジョがテネブリズムを使用している作品もあります。

 次に写実的描写力の高さですが、カラヴァッジョは自らの目で見た現実を、理想化することなくありのまま表現することを最も崇高とした、と言われています。写実主義とは理想化を許容せず、美醜にかかわらず自然を写すことです。似た用語に自然主義がありますが、自然主義とは自然の理想化を許容しているので、この二つは似て非なるものだと思います(専門家の方がいらしたらご教示願いたいです)。カラヴァッジョは写実主義とも書かれてるし、同時に自然主義とも書かれてるし、もう何が何だかわからない。

 カラヴァッジョは宗教画でも写実的に描いています。マリアを神格化せず、実在する一人の女をモデルにして描いたり、聖職者をみすぼらしい小作人のように描いたりもしています。また、暴力的な表現を伴う宗教画も多く制作しています。そのような作風が原因で、宗教画を冒涜していると批判されることもしばしばありました。

 

おわり

カラヴァッジョの生涯と作風について非常にざっくり調べてまとめたつもりです。そういえば私はレポートを書くのが大の苦手でした。一体どうしてこんなことをしたのだろう。

調べていてふと気付いたのですが、「何かを調べてまとめる」って一つの才能だと思います。他のブログを読んでいて、よくあんなに綺麗にまとめられるなあと思います。すごいなあ、ぼくにはとてもできない。(ニケ)

そもそも短時間でやるものではないのかもしれない。それ以前にインターネットで調べるってどうなんでしょうね。ちゃんと調べるなら恐らく本で調べるべきだと強く思います。インターネット上にある記事はほとんどが又聞きの又聞きレベルなので…。

本当は作品もまとめたかったのですが、体力が底を尽きたのでこの辺で終わりとします。気付きを得ることができたのでヨシ。展覧会行った後に何か関連記事を書くかもしれない。